サハラ砂漠への旅

モロッコへ旅行を計画される時、サハラ砂漠は外せないと思っている方がとても多いのではないでしょうか?ここではサハラ砂漠へ行くには具体的にどうしたら良いかを詳しく書いておきたいと思います。

サハラ砂漠は隣国アルジェリアとの国境をまたがって広がる広大な砂漠です。

一般的に皆様がイメージするサハラ砂漠の大砂丘の玄関口になるのは、メルズーガという小さな村で、どの都市から出発してもメルズーガにたどり着くには大きなアトラス山脈を越える必要があり、とても長い道のりになります。マラケシュからは約13〜14時間、フェズからは約11時間の長旅です。南部モロッコ、サハラ砂漠地方には鉄道がありませんので、ここへ行くにはバスか車かのどちらかの方法になります。長い移動距離ですが、窓から見える景色はダイナミックな山脈と渇いた大地、時々現れるオアシスのような街並み、かつてはパリ・ダカール・ラリーの拠点となっていた街など、都市部とは完全に別世界が広がり、まるでインディジョーンズの映画の世界に迷い込んだような感動的な景色が続き、飽きることはありません。

一般的にサハラ砂漠へ行かれる場合は、マラケシュからサハラ砂漠ツアーというものに参加される方がほとんどだと思います。最も多い、サハラ砂漠2泊3日ツアーの内容について説明すると

1日目 朝マラケシュを出発。途中世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥの観光などをしてワルザザードという中継地点となる街に到着しここで1泊。

2日目 ワルザザードを出発し、途中、トドラ渓谷やバラの街として有名なエル・ケラア・ムグナなどを観光し夕方にメルズーガに到着。
すぐにラクダに乗り換え、砂漠のキャンプへ行きここで1泊。

3日目 朝メルズーガを出発し、次の街のフェズへ移動。夜遅くに到着し解散。

※または、上記のルートの逆周りで、フェズからマラケシュへ抜けるパターン

多少の違いはありますが、だいたいこのようなスケジュールになっており、実質サハラ砂漠へ行くには最低丸3日間の日程が必要になります。

マラケシュからサハラ砂漠は14時間以上の移動時間を要するため、1日で移動できる距離ではなく、途中のワルザザードで1泊挟むのが普通です。そのため、マラケシュとサハラ砂漠を往復するには通常丸4日の日程が必要になります。3日間の日程でマラケシュとサハラ砂漠を往復するツアーの設定がないのはそのような理由です。

ヘリコプターをチャーターして行くという方法もありますが、往復200万円程度のチャーター費用がかかるため、あまり現実的ではありません。

※もし日程の関係で、どうしてもマラケシュとサハラ砂漠の往復を3日間で、というご希望の場合は、予備の交代ドライバーを同乗させて対応することが可能ですのでお問い合わせください。(その場合は追加料金が発生いたしますのでご了承ください)

 

一般的な低価格のサハラ砂漠ツアーだと、砂漠のテント泊に使用するテントは、トイレなし、シャワーなしのかなり素朴なテントになりますが、最近はトイレ、シャワー完備でインテリアもとても素敵ないわゆるラグジュアリーテントというものが多数できています。 当社で手配するテントは、ラグジュアリーテントのみになります。

四方八方を大砂丘に囲まれた快適なテントで、美味しい食事、夜は満天の星空、素晴らしいサンセットとサンライズは思い出に残る体験になることでしょう。 通常、サハラ砂漠ではお酒の提供はありませんが、事前にお伝えいただければワインなどをこちらのほうで準備しておくことも可能ですので、お問い合わせください。

 

ラグジュアリーテントへのアクセスは、拠点となるホテルにスーツケースなどの大きな荷物を預かってもらい、1泊に必要なものだけを持ってラクダで砂漠の中へ入って行くことになります。行きはラクダ、帰りは4×4というアレンジなども可能ですのでお問い合わせください。

サハラ砂漠には食事をしに行ったり遊びに行ったりする街というものがほぼなく、食事はすべて宿泊しているホテルやリヤドでということになりますので、いかにロケーションの良い快適なホテルやリヤドに宿泊するかが大切です。 ホテル予約サイトからご自身で手配されても問題ありませんが、当社のほうでホテル、ラグジュアリーテントを手配したほうが、テントまでのアクセス、荷物の保管場所などいろいろとスムーズなことが多いと思いますので、ご希望の方はお問い合わせください。

なお、サンドストームなど悪天候の影響で、ラクダトレッキングができないことや、テントまでアクセスできないこともあります。その場合はホテルでの宿泊に変更するなど、臨機応変に対応させていただきます。

 

料金

車1台のチャーター料金4,000MAD×日数分

1台のチャーター料金ですので、お1人様の料金ではありません。1台には最大5名様まで乗車可能ですが、長距離移動ですので4名様までが快適です。
ホテル、ラグジュアリーテントの手配をした場合は宿泊料金のみ別途いただきます。 手配代行手数料はいただいておりません。ラグジュアリーテントにはすべて用意がありますので、一般的にガイドブックに書いてあるような砂漠への準備に必要なもの、例えば、水、懐中電灯、ティッシュなどは必要ありません。
電源もありますので、カメラや携帯電話の充電も可能です。

一眼レフなどのカメラを持参される方は、砂が入ってしまうことがありますので、防塵カバーを準備しておくことをおすすめします。 サハラ砂漠は昼と夜の寒暖差が都市部より激しいので、うまく重ね着して体温調整できるパーカーや薄手のダウンなどを用意しておくと便利です。特に冬にサハラ砂漠へ行かれる場合は、夜はかなり冷え込みますので、防寒対策はしっかりと。

又、サハラ砂漠ではWi-Fiの接続が悪く、接続できても速度は期待できませんので、仕事などでどうしてもWi-Fiが必要という方は、サハラ砂漠へ行く前に用事を済ませておくことをおすすめします。

 

その他、わからないことや特別なアレンジのリクエストなど個別にお問い合わせください。