リヤドを予約する時の注意点

リヤドの予約は、各ホテル予約サイトやリヤドのホームページから簡単に予約ができますが、予約の際にはいくつか注意点があります。

リヤドは旧市街(城壁で囲まれた古い市街地)の中にあるものがほとんどで、旧市街の中には車で入ることができません。
通常なら、タクシーに乗り、宿泊先の名前や住所をドライバーに伝えれば着くだろうと思ってしまいますが、モロッコでは事情が違います。リヤドが最も多いマラケシュでは、旧市街の中に700軒以上のリヤドがあると言われており、ドライバーもすべてのリヤドの場所と名前を把握することは不可能です。
リヤドの近くの車が入れる所まで行き、そこまでリヤドのスタッフに迎えに来てもらうか、自分で歩いて探すことになります。スーツケースなどの重い荷物は、カルーサというリヤカーのような荷車で運んでもらい、チップを支払うというシステムになっています。
事前に予約したリヤドに連絡を取り、迎えに来てもらえるかどうか、また、どこで車を降りて待ったら良いかなどのやりとりをしておく必要があります。
英語が通じる場合が多いですが、フランス語のやりとりになる場合もあり、語学が苦手な方にとっては、なかなか難易度の高い作業です。しかしながら、到着が遅い時間になる場合や、夕食のために外に出て帰りが遅い時間になる場合などは、リヤドは夜間はスタッフが少ないこともあり、迎えに来てもらえないこともありますので注意が必要です。

旧市街の中には、比較的安全なエリアとあまり治安が良くないエリアがありますが、土地勘のない旅行者にとっては、予約の際にそこまで把握するのは難しいのが実情。
リヤドが旧市街のどの位置にあるかという立地条件は、とても大切です。
判断するひとつの目安としては、やはり価格です。価格が高いいわゆる高級リヤドと呼ばれるところは、旧市街の中でも外周に近い場所に位置していることが多く、車で比較的近くまで行くことができ、買い物をする場所からもアクセスが良いことが多いです。
1泊1,200MAD~2,000MAD以上のリヤドを選んでおけば、あまり間違いはないように思います。
特にフェズは、旧市街全体がすり鉢状になっており坂道が多いので、あまり旧市街の内側にあるリヤドを選んでしまうと、荷物を持ってたどり着くのがとても大変ですので、出来るだけ外周に近い位置にあるリヤドを選ぶのがポイント。
シャウエンに関しても、街全体が山の中腹にある小さな街ですので、ほとんどが坂道です。車は街の入口の駐車場があるロータリーまでしか入ることができませんので、立地条件もリヤドを選ぶときに考慮しておくことをおすすめします。

旧市街はまさに巨大な迷路のようなものです。リヤドの看板は小さくて非常にわかりにくく、ドアに番号しか書いていないリヤドも多いので、民家なのかリヤドなのかの見分けもつきにくく、旅行者だけでリヤドを見つけるのは想像以上に難しいのが実情です。
ドアは非常に小さくて地味で、中に入ると広くて美しいのがモロッコ建築の特徴。やみくもに歩くと必ずと言っていいほど迷子になります。
リヤドまでたどり着けずに迷子になると、モロッコ人に「道案内するよ」と声をかけられ、親切な人かと思ってついていったら、リヤドに着いた時に法外な額のチップを要求されるというトラブルは、個人旅行の旅行者がまず最初に出会うお決まりのトラブルと言っても過言ではありません。
又、旧市街の中は昼と夜では全く表情が違います。スリやひったくりの被害に最もあいやすいのも、車を降りてからリヤドまで歩いている時なのです。

 

当社でも、有名リヤドの場所はだいたい把握しておりますが、すべてのリヤドの位置関係を把握することは不可能です。
リヤドを予約される前に、不安な場合は事前にリヤドの名前を知らせていただければ、位置を確認して安全なエリアかどうかをお伝えすることは可能ですので、お問い合わせください。
また、当社のドライバーはボディガードの役割も兼ねていますので、リヤドからの迎えがない場合も、お客様が危険な目に合わないように、リヤド前まで一緒に歩いてお送りいたしますのでご安心ください。