モロッコの代表的な都市

 

① Casablanca カサブランカ

日本からモロッコへ行く場合、空の玄関口になるのが国際空港のあるカサブランカです。日本からマラケシュ国際空港に直接行く方法もありますが、アクセスの関係で余計に時間がかかることや、飛行機代金が割高になることから、カサブランカへまず行く方法が一般的です。
カサブランカはモロッコの経済の中心都市で、今のモロッコの発展を一番肌で感じられる街でしょう。映画「Casablanca」の影響か、ロマンティックな雰囲気を想像してしまいますが、実際は高層ビル、車の渋滞とクラクション、道行くビジネスマンの姿と活気あふれる大都市で、モロッコと聞いてイメージする街とは少し違うかもしれません。
フランス統治時代の影響を受けたヨーロッパに似た街並みと街路樹の椰子の木、豪邸街とたくさんの高級車の列、荷物を運ぶロバや馬、大きなショッピングモール、庶民の暮らしが垣間見れる活気あふれるスーク、海沿いにはたくさんのビーチクラブと、近代的な都市とモロッコの文化がミックスしたエネルギーのある街で、数日滞在しても飽きることはありません。

旅程の関係で、カサブランカは素通りか1泊だけの滞在になる方がほとんどだと思いますが、ぜひ訪れていただきたいのが、北アフリカ最大で、世界で7番目に大きいモスクであるハッサン2世モスクです。

大西洋に面した海沿いに建つ美しいモスクで、まずその大きさに圧倒され、タイルや装飾の美しさは一見の価値ありです。モスクの中に入るにはガイドツアーに参加しなくてはなりませんが、時間がない方は外側からの撮影でも十分見応えがあります。
又、港町ですのでシーフードがとても安くて美味しいです。カサブランカはレストランのレベルが高く、シーフード、モロッコ料理、イタリアンやフレンチ、和食にオーガニックカフェなど、美味しいおすすめレストランがたくさんあります。
夜は治安があまり良くない地域もありますので、女性だけで暗い夜道を歩くのは避けましょう。

 

② Marrakesh マラケシュ

モロッコを代表する大都市で、初めてモロッコを訪れる方でマラケシュに来ない方はほとんどいないでしょう。
カサブランカからは高速道路が整っているので、車で3~4時間で到着します。ヨーロッパからモロッコを訪れる方はマラケシュ国際空港から入国する方が多く、新しくなった近代的で美しい空港も一見の価値ありです。
マラケシュは、モロッコ全土から人や物が集まり、観光客も非常に多く、活気あふれるエネルギッシュな街。街全体がピンクがかった赤茶色の日干しレンガで統一されており、皆さんがイメージするモロッコに一番近いのがここマラケシュでしょう。
マラケシュの街は大きく分けて、Gueliz(ギリーズ)と呼ばれる新市街と、Medina(メディナ)と呼ばれる旧市街に分けられます。
Medinaは街全体が世界遺産として登録されており、有名なジャマ・エル・フナ広場を入り口とするスークは巨大な迷路のようになっており、いつも大変な賑わいです。
ジャマ・エル・フナ広場では昼間はたくさんの屋台、大道芸人、観光客でごった返し、夜は広場全体に名物とも言える屋台がいっせいに建ち並び、深夜まで毎日がお祭り騒ぎです。
Medinaの中のスークは、可愛いモロッコ雑貨や、スパイスなどの店がひしめき合い、1日ではとてもまわりきれないほどの広さ。又、リヤドと呼ばれる宿泊施設はすべてこのMedinaの中に位置しています。気持ちの良いルーフトップがあるオシャレなカフェやレストランもたくさん。Sex & The Cityの映画はアブダビが舞台になっていますが、撮影許可が下りなかったためほとんどがモロッコで撮影されたのですが、このMedinaの中のシーンもたくさんあります。
Medinaの中は、まさに巨大な迷路なので、土地勘がないと目的のリヤドやお店、カフェなどを見つけるのは至難の技です。効率良くまわりたい方は当社のドライバーやガイドが案内いたします。
モロッコお買い物事情
一方、新市街はがらりと雰囲気が異なり、ラグジュアリーな大型ホテルや、ショッピングモール、庭園、ヨーロッパ人オーナーのセンスの良いショップやカフェ、レストラン、カジノやクラブなどが建ち並びます。
新市街の1番の見どころは、イヴ・サンローランの庭園として有名なマジョレル庭園です。マジョレルブルーと呼ばれる青とたくさんの植物はとても美しく、庭園内のカフェも気持ちが良いので、マラケシュに来られるならばぜひ訪れてみてください。マジョレル庭園の隣に最近オープンしたサンローランミュージアムも大変な人気で、中は撮影NGですがサンローランの歴代の美しいドレスを生で見ることができます。

新市街の街はどんどん広がっており、シディ・ガネムと呼ばれる地域にはセンスの良いショップやカフェがたくさんオープンしていますので、時間がある方は立ち寄ってみるのもおすすめです。
又、マラケシュ中心部から20~30分車を走らせるとアガファイ砂漠という荒野が広がります。この近辺に、とてもセンスの良いデザートロッジやグランピングがたくさんオープンしていますので、サハラ砂漠まで行く時間がない方でも大自然と満天の星空を体験できるということで、人気のエリアになってきています。

マラケシュは食も豊富で、モロッコ料理に飽きてもレストランの選択肢は山ほどあります。また、ゴルフ場もたくさんありますので、ゴルフをされる方にもおすすめの街。

また現在マラケシュは大変な不動産バブル。多くのハリウッドスターやセレブが土地や家を所有していることでも有名で、高級ヴィラも建設ラッシュ中。ハリウッドスターや有名セレブとの遭遇率が最も高いのもここマラケシュです。マラケシュ国際空港はプライベートジェットでいっぱいです。しかしながら、華やかに発展している一面もある一方、ホームレスやひったくりなども非常に多い街ですので、貧富の差をこれほどまでに感じる街もあまりないかもしれません。

何日滞在しても飽きないマラケシュですので、ぜひ最低2泊以上は滞在してみてください。

 

 

③ Fez フェズ

モロッコの北側に位置するフェズは1200年続くモロッコの古都で、日本でいうところの京都や奈良にあたります。
フェズ・エル・バリと呼ばれる旧市街は街全体が世界遺産に登録されています。
アクセスは、フェズまでは高速道路が整っていますが、それでもカサブランカから車で5時間程度の時間がかかります。カサブランカからみて北側の街、フェズとシャウエンはマラケシュと反対方向になりますので、旅程に組み込みたい方は余裕のある旅程が必要になるでしょう。
フェズの街は大きく分けて新市街とMedina旧市街に分けられていますが、マラケシュと違い新市街にはこれといった見どころはないので、ここではゆっくり旧市街を散策するのがおすすめです。
旧市街の入り口は美しいタイル装飾のブー・ジュルード門。ここから足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたような世界が広がります。車はいっさい入ることができませんので、荷物を運ぶ重要な足であるロバや馬が狭い路地をひっきりなしに通り、可愛いモロッコ雑貨、肉屋、八百屋、スパイス、オリーブ、ドライフルーツなどの店がひしめき合い、観光客も多いですが、地元の人の生活も垣間見ることができます。
旧市街の中は巨大な迷路のようなものですので、疲れたら可愛いカフェで一休みしながら散策してみましょう。フェズは職人の街ですので、ここでは質の良い革製品やアンティークなども豊富です。フェズでのお買い物で特におすすめなのは、フェズブルーと呼ばれる青い柄の入った陶器です。マラケシュのメディナにはモロッコ全土から物が集まっていますので何でも買えますが、フェズブルーの陶器はフェズで買うのが種類も豊富で質の良いものが手に入ります。マラケシュに比べて、客引きも少なく、落ち着いていて静かなのもフェズの特徴です。
旅行日数が少ないと、なかなかフェズまで足をのばすのは難しいかもしれませんが、ぜひ一度訪れていただきたい美しい街です。

 

④ Chefchaouen シャウエン

フェズより更に北側に位置する山あいの小さな街シャウエン。数々のメディアやCMでも有名になり、街全体が青で統一されているとてもフォトジェニックな街です。
モロッコ旅行を計画する時、ここは絶対に行きたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
建物の外壁、ドア、窓、タイル、タクシーまで、とにかく全てが青く、どこを切り取っても絵になります。街全体は半日もあればまわれてしまうほど小さな街ですが、観光客でいつも賑わっています。
シャウエンは山あいにあり、高速道路が整っていないせいもあり、アクセスするにはなかなか時間がかかります。カサブランカからは車で約7時間、フェズからは片道約4時間かかりますので、シャウエンを旅程に組み込みたい場合は余裕を持った旅程が必要になります。
又、小さな街ですので、大きいホテルチェーンは入っておらず、いわゆるラグジュアリーなホテルも今のところありません。宿泊する場所は、小さなリヤドかホテルになります。

 

⑤ Ouarzazate ワルザザード

マラケシュからサハラ砂漠へ向かう方、サハラ砂漠からマラケシュへ向かう方の中継地点となる街がこのワルザザードです。
茶色の日干しレンガの建物が並び、まるで映画のセットに迷いこんだような美しい街並みです。砂漠への中継地点としてここで1泊する観光客が多いことから、ホテルやレストラン、スーパーマーケットなども豊富です。モロッコ人に「好きな街はどこ?」と尋ねるとここワルザザートの名前があがることがとても多いのです。
モロッコでは映画の撮影もさかんで、アラビアのロレンス、グラディエーター、ハムナプトラ、シェルタリングスカイ、バベル、プリズンブレイクなど数々の映画やドラマがこの街をベースに撮影されました。アトラスコーポレーションスタジオなどの大きなスタジオや、映画のセットがそのまま残っていたりします。タイミングが合えば、映画の撮影に訪れているハリウッドスターに出会えてしまうかもしれません。
また、ワルザザードから車で30kmほどの場所に世界遺産として有名なアイト・ベン・ハッドゥがあります。かなり見応えがありフォトジェニックな場所ですので、ぜひ訪れてみてください。

 

⑥ Essaouira エッサウィラ

カサブランカから南へ約7時間、マラケシュからは3時間ほどでアクセスできる港町です。街全体が青と白で統一されたとても可愛い街で、ヨーロッパからの移住者が大変多く、芸術家の街としても知られています。
Medina 旧市街は、マラケシュやフェズに比べてずっと小さいですが、ヨーロッパ人オーナーのセンスの良いショップやカフェが多く、静かで落ち着いているので、リラックスして過ごせるおすすめの街です。田舎町だからか、人がとても良く治安が非常に良いのも特徴。

又、モロッコ南部でしか採れない天然のアルガンオイルの産地の近くですので、質の良いアルガンオイルが手に入ります。街の郊外にはたくさんBIOのアルガンオイル工房があり、アルガンオイルを作る過程を見ることもできますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
港町ですのでシーフードも豊富で、海沿いにはたくさんのシーフードの屋台が並びいつも賑わっています。また、風が強いので、ここではサーフィンよりもウインドサーフィンがさかん。ビーチにはいつも観光客用にラクダがたくさんいますので、海を見ながらラクダに乗るという、他ではなかなかできない経験をしてみるのもおすすめ。
エッサウィラは小さい街ながらも、とてもセンスの良いリヤドやホテルもたくさんありますので、旅程にエッサウィラを1泊組み込むのもおすすめです。

 

⑦taghazout タガズー

ここタガズーはエッサウィラから更に海沿いに南下し、アガディールの少し手前に位置する小さな街。日本で発売されているガイドブックには、なぜかほとんど情報がないのですが、モロッコで一番のサーフタウン。ヨーロッパ各地からたくさんのサーファーがこの街を訪れます。タガズーを中心にたくさんのサーフポイントが点在しており、ガイドに頼めばその日のコンディションに合わせて一番良いサーフポイントに連れて行ってくれます。レンタルボードの準備も豊富で、初心者向けにサーフィンスクールもたくさんありますので、日本から手ぶらで行っても困ることはありません。

また、ここはヨガもさかんな街で、サーフィン以外にも海を見ながらヨガレッスンに参加したり、ビーチでのんびりしたり、すごし方はいろいろ。ヨーロッパ人が多いためか、小さい街ながらもビーチ沿いにはセンスの良いカフェやレストランが建ち並び、素敵なホテルもあるのでサーフィンをしない方にもおすすめ。ある意味モロッコらしくはない街なのかもしれませんが、個人的に好きな街です。

アクセスは車で行く以外はやや厳しいかもしれません。タガズーの詳しい情報、サーフィン情報などを知りたい方は、問い合わせページからお問い合わせください。

 

⑧agadir アガディール

タガズーからさらに南下すると、モロッコ人のリゾートタウン、アガディールです。比較的大きな街で、海沿いには巨大なリゾートホテル、レストラン、ナイトクラブ、カジノが建ち並び、PIAにはたくさんのクルーザーが停泊し、多くのモロッコ人の家族連れやヨーロッパ人がリゾートに訪れます。夏のビーチ沿いは深夜まで大変な賑わい。逆に日本人にとっては、モロッコらしさをあまり感じない街で、ビーチやプールでのんびり以外は特に特徴がない街とも言えます。アガディールは昔、大きな地震と津波のせいで古い建物がほとんど破壊されてしまったという経緯があり、そのせいで古い邸宅を改装して作るリヤドがありません。すべてが破壊された後に、大きなホテルチェーンが次々と参入し現在の姿に発展しているので、モロッコのなかでも新しい街といえるでしょう。モロッコ人の富裕層にとっては、リゾート地として楽しめる街のようですが、逆に観光客にとっては特に見どころがない街かもしれません。