リヤドとホテルの違い

モロッコといえばリヤドが有名ですので、せっかくだからリヤドに泊まってみたいと思われる方が多いと思います。
ここでは、リヤドとホテルの違いについて解説しておきます。
リヤドとは、「中庭をもつ邸宅」を意味するアラビア語で、古い邸宅をリノベーションして宿泊施設にしたものです。ダールと呼ばれているものもありますが、ダールとは「家」という意味で、一般的にはリヤドより小規模で中庭がないものを指しますが、ダールという名前がついていてもリヤドより大規模なものや、豪華なホテルもありますので、明確に名前だけでは区別できません。
リヤドのオーナーは、ヨーロッパ人を中心にほとんどが外国人です。オーナーのセンスがそのまま反映されるのがリヤドなので、モロッコの伝統的な建築に洗練されたインテリアのセンスがうまくミックスされており、カラフルなところや、全体的に白で統一されているところ、モノトーンなところ、クラシカルな雰囲気のところなど様々ですので、好みに合ったリヤドを見つけてみてください。

リヤドは古い邸宅を改装しているので、モロッコの街ならどこにでもあるわけではなく、リヤドが集中しているのはマラケシュです。カサブランカ、アガディールなどにはリヤドはありません。

 

◆リヤドの特徴

①部屋数が小規模なところは全4室~大規模なリヤドでも全25室程度、平均的には6~8室のリヤドが多く、こじんまりしていてアットホーム
②オーナーのセンスで様々なインテリアのリヤドがありフォトジェニック
③古い邸宅をリノベーションしているので、水回りはやや水はけが悪かったり、使いにくいことも多い
④暖房設備がホテルほど整っていないので、冬は暖炉があっても寒いことが多い
⑤ルームサービスはない
⑥エレベーターはない
⑦旧市街の中にあり、前まで車が入れないことがほとんどなので、リヤドにたどり着くまで歩く必要がある。また旧市街は迷路のようになっているので、リヤドを見つけるのは難易度が高い。
⑧夜間は警備のスタッフだけになることが多く、リヤドに入るときには呼び出しベルを鳴らして。ドアを開けてもらわなくてはならないので、夜遅くまで出歩く人にはあまり向いていない。

◆ホテル

一方ホテルは、リーズナブルなホテルからラグジュアリーホテルまでランクは様々。
新市街にあるので、車でホテルの前までアクセスすることができます。
伝統的建築のモロッコの老舗ホテルから、外国資本のラグジュアリーホテルまで豊富に選択肢があります。ホテルには24時間コンシェルジュがいたり、大きなスイミングプール、スパ、ジム、レストラン、Barなどの設備が整っているので、ホテルならではの快適さがあります。
また最近は、大都市の中心部から少し外れた静かな場所に、とてもセンスの良いホテルやエコロッジ、グランピングなど様々なタイプの宿泊施設がオープンしており、中心部からほんの30分〜1時間程度で、自然と満天の星空を体験することもできます。

様々なタイプの宿泊施設があるのもモロッコの魅力ですので、宿泊施設選びにはとても迷ってしまうと思いますが、好みのところを見つけてみてください。