モロッコの気候と旅行シーズン

アフリカ大陸だから一年中暖かいのでは?と考えがちですが、モロッコにはきちんと四季があります。大西洋沿いの海の近く、マラケシュなどの内陸部、アトラス山脈などの高地、サハラ砂漠方面で気候は違いますが、共通しているのは、湿度が低く昼と夜の寒暖差が激しいことです。
春と秋が良いとされていますが、モロッコでは一年中旅行者はたえません。夏休み、冬休みなどの都合もあると思いますので、それぞれの季節に合った服装さえ準備していれば、一年中旅行できると言っていいと思います。

 

★春(3月~5月)・ 秋(9月~11月)

旅行にはベストシーズンとされている時期です。それでも昼と夜の寒暖差は激しく、昼はスイミングプールで泳げるほど暖かくても夜はかなり冷え込む日もありますので、ジャケットやパーカー、薄手のダウンなどを持っていくと良いでしょう。特にサハラ砂漠のほうは都市部に比べて寒暖差が激しいので、うまく体温調節できるように重ね着できる服を持っていると便利です。日中の日差しは強いので、サングラスや帽子があると良いでしょう。

★夏(6月~8月)

日中の気温が40度を超える日もあり、太陽にジリジリ焼かれているという感覚ですので、日焼け止めとサングラス、帽子が必要です。湿度が低いので、だらだらと汗をかくアジアの夏よりは過ごしやすいと感じる方も多いですが、過度な日焼けと熱中症には注意しましょう。朝と夜は比較的気温が下がるので日中はスイミングプール、夕方から出かけるという方も非常に多いためか店も深夜まで営業しています。この時期はクーラーがない宿や移動の車はかなりきついので注意しましょう。8月は特に暑く、モロッコ人や現地のヨーロッパ人がまとめて休暇を取る月でもあるので、1ヶ月休業するリヤドやレストランも多数あります。

★冬(12月~2月)

日中は比較的暖かい日もありますが、寒暖差が激しく、夜はぐっと冷え込みますので、ダウンジャケットなどの防寒対策が必要です。日本での服装そのままで行ってほぼ間違いないと思います。リヤドはホテルのように暖房設備が整っていないところが多いので、リヤドを予約される場合はこの点も念頭に入れておく必要があります。暖炉があるリヤドが多いですが、モロッコの建築は気密性が低く、暖炉だけでは部屋全体が温まらないため、寒いのが苦手な方は予約前に暖房設備の有無についてよく確認しましょう。最近はオイルヒーターが部屋ごとに置いてあるリヤドも増えました。また、ホッカイロや厚手の靴下が意外と重宝します。特にこの時期にサハラ砂漠へ行く場合には、夜はかなり冷え込むので、防寒対策を忘れずに。アトラス山脈方面では雪も降ります。

 

★ラマダン期間と犠牲祭

ラマダンの期間にモロッコへ行かれる場合は注意点がいくつかあります。ラマダンとは、イスラム教徒の断食月で、日の出から日没までの間は一切の飲食をしません。日没後からは、普通に飲食をしていますので街は賑わいますが、日中は喉の渇きと空腹で人々はナーバスになっています。交通事故の発生率もラマダン中は上がりますので注意が必要です。ランチ営業を休業したり、日中は閉めてしまう店も多いので、いつものようには動きにくくなります。ホテル内のレストランなどは普通に営業していますので、旅行者が食事ができないということはありませんが、ラマダン中は、外の目立つところで飲食するのを避けたり、肌の露出をいつもより控えめにするなど、イスラム教徒の方に配慮するようにしましょう。

また、夕方17時以降はお祈りと日没後の食事の準備のためにモロッコ人は家に帰ってしまうため、ほぼすべてのお店が閉まり、バスやタクシーも止まりますので、街が機能しなくなります。20時以降はまたお店やレストランが開き始めて通常営業になりますが、夕方の17時〜20時くらいは身動きができなくなりますので、この時間に移動などを計画されている方はご注意ください。

ラマダン時期はイスラム暦によって決まり、毎年日程が変わりますので、正確な日程はまだ出ていませんが、2020年はだいたい4/23〜5/23日くらいですので、旅行計画を立てる参考に。

犠牲祭は一年で一番大きなお祭りで、この日に合わせて国外にいるモロッコ人が一斉に帰国したり、国内での移動も多くなりますので、空港も街も大混雑。どの家庭も羊を1頭買って家族みんなで食べるので、街中が羊だらけになるという、かなり特殊な光景が広がります。数日間は、政府機関、銀行、スーパーマーケットにいたるまで、すべてがクローズになりますので、旅行には不向きな期間と言えます。イスラム暦により日程は毎年少しずつずれますが、2020年はだいたい7/30〜8/1日ですので、旅行計画の参考に。