モロッコでの服装について

イスラム教の国であるということから、どのような服装が良いのか?また、肌の露出はどのくらいまでがOKなのか?と服装について悩まれる方も多いと思います。
モロッコ人女性の実情を言うと、中東のイスラム諸国よりはゆるめの印象ですが、年配の女性や既婚女性などはやはり肌をあまり露出しない服装をしていることが一般的です。
若い世代の女性は人により非常に差があり、ジーンズにTシャツ、ワンピースなどいわゆる普通の服装をしていることも多く、夏にはビキニを着たりもしますので、線引が私たちからはよくわからなかったりします。
中東のイスラム諸国に比べ、位置的にヨーロッパに近く、ヨーロッパからの移住者が多いことや、観光客が大変多いということもあり、肌の露出に関しては比較的寛容です。
極端に肌の露出が多い服装、例えば、タンクトップにショートパンツという組み合わせや、極端に短いミニスカートなどを避ければ問題はないでしょう。特に日本人はイスラム教の国ということをきちんと尊重し、露出度の高い服装をしない国民としてモロッコ人から好感を持たれていることが多いです。
モスクに入る時だけは、女性は肌を隠す必要がありますので、大判のストールかなにかを1枚持っていると良いでしょう。

 

それよりも気をつけておきたいポイントがあります。
モロッコ人は実は服装、いわゆる「身なり」をとても気にします。
身なりによって判断されてしまうことは、どこの国でもあることですが、モロッコでは特に都市部でその傾向が強いように感じます。
「あまり綺麗な格好をしたり、ブランドものを持っていると、スリやひったくりに狙われやすくなるから、少々みすぼらしい格好のほうが良い」というのは、モロッコでは全く当てはまりません。
ここはヨーロッパのリゾート地だとイメージすれば分かりやすいかもしれませんが、やはり清潔感のある身なりが歓迎されますし、素敵なホテルやレストランなどでは、少々お洒落をして出かけたほうが、当然スタッフからの扱いや通される席もぐんと良くなるので得です。
街の安い食堂や海辺の屋台などでは、Tシャツに短パン、ビーチサンダルのような服装でもOKかもしれませんが、高級ホテルやレストランでは入ることも断られてしまうことがありますので注意しましょう。

モロッコには、ぜひ行っていただきたい素敵な場所がたくさんありますので、過度にお洒落をする必要はありませんが、女性は少々綺麗な服装、男性は清潔感のあるシャツやジャケットを1枚用意しておくと良いでしょう。モロッコは街によって条例で建物の色が決まっており、この街にはどの色の洋服が写真映えするかを考えて洋服を持って来られる女性も非常に多いです。